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肺胞低換気とは~病態・原因・鑑別~

肺胞低換気アイキャッチ お勉強

肺胞低換気は、呼吸不全の原因の1つです

しかし複数ある呼吸不全の原因の中で、若干性格が違います。

今回はこの肺胞低換気について掘り下げていきたいと思います。

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概要

換気とは、呼吸によって外気と肺内の空気を出し入れすることです。この機能が落ちてしまった状態の事を、肺胞低換気と呼びます。

何らかの要因で換気能力が落ちている状態

 

病態

十分なガス交換が行えない状態です。

外気を取り入れる事ができない=酸素不足
肺内の空気を出せない=二酸化炭素が溜まる

呼吸はどうやって行われるのか

  1. 呼吸中枢からの信号で
  2. 呼吸筋が興奮・収縮して
  3. 胸郭が動いて
  4. それにつられて肺が広がることで息が吸える

この一連の活動を阻害すると肺胞低換気は成り立ちます。

原因

では、上の要因に絡めながら原因を見ていきましょう

 

呼吸中枢の信号の遮断・抑制

  • 脳血管障害による呼吸中枢の圧迫
  • 麻薬などのよる呼吸抑制

 

呼吸筋の活動抑制

重症筋無力症・ALSなどの神経筋疾患

 

胸郭に関連する問題

  • 側弯などの胸郭不整
  • 過度な肥満による胸郭可動の制限

 

肺の拡張の問題

  • 肺・胸膜の癒着による拡張性の低下
  • COPDなど過膨張し、収縮の得られない状況

 

このような低換気状態の患者に低流量システムで高濃度酸素を投与するとCO₂ナルコーシスとなります。
高流量システムでSpO₂値が100%にならないように濃度をコントロールします

鑑別

  • 肺胞低換気
  • 換気血流不均等
  • 拡散障害
  • シャント

これらの問題がそれぞれ単独で生じていると仮定した場合以下のようになります。

PaCO₂は45torr以上溜まる
A-aDO₂は正常である

これはⅡ型呼吸不全に分類されます。

治療

肺胞低換気はガス交換に問題はありません。
換気能力に問題があるのです。

…ということは前述した通り、むやみやたらに高濃度酸素を投与するとCO₂ナルコーシスとなります。

《酸素化》ではなく《換気》を補助する必要があります。

人工呼吸器によるサポートが必要になる場合があります。

人工呼吸器は挿管・NPPVとありますが、病態によって使用するものは変わります。
機械が変われど、求められるものは換気のサポートです。

人工呼吸器では常に圧をかけて肺を膨張させておくPEEPがありますが、これは主に酸素化に寄与します。ここで必要なのは換気サポートにあたるPSであったり、2層性のPEEPであればHi PEEPとなります。

 

看護

前述した要因を抱えている患者の場合、呼吸不全に陥ってあわててNCやマスクなどでガンガン酸素投与してしまいがちですが、CO₂ナルコーシスに陥るリスクを考慮し高流量システムへの移行が必須です。

また、低流量システムで管理している場合は呼吸抑制に留意する必要があり、常に呼吸状態のモニタリングは欠かせません。

常に呼吸状態の変化を観察
低流量システムではなく高流量システムに切り替える
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